AIでファンフィクションを書くには、使用する『キャノン(正典)』のバージョンを説明し、登場人物の現在の理解度と関係性を特定し、シーンの目的を1つ選びましょう。短い一節を書いたら、声(文体)と連続性のために推敲し、その後に続きます。ファンダム名は、題材を確立するのに役立ちます。シーンの概要は、AIに対して「その題材のどのバージョンが重要なのか」を伝えます。
一番難しいのは、しばしば“認識”です。下書きには正しい名前が入っていても、なぜそのキャラクターがあなたにとって大事なのかが抜けていることがあります。彼らの振る舞いに関するあなたの判断を、このプロセスの中心に据えたまま、AIで可能性を探ってみましょう。
以下のチュートリアルでは、短いシーンにXPTを使います。下書きを作った後、同じチェック方法で、欠けた場面の修正、AU(別世界)、あるいは長めのフィックの見直しにも役立ちます。
XPTでファンフィクションを書く手順
1. フィックの種類を選び、XPTを開く
XPT AI Story Generator を開きます。依頼ボックスで、ファンダム、連続性、そして「欠けたシーン」「キャノンからの分岐」「AU」のどれを希望するかを明記してください。
まずキャノンとの明確な関係を始めましょう。欠けたシーンは、確立した時系列を必ずしも変えずに“穴”を埋めるものです。キャノン分岐は、ある決断を変え、その結果に従います。別世界(AU)は、選んだ特性や関係性を保ちながら、設定や状況を変えます。
これらの選択は、必要なプロンプトが異なります。「欠けたシーン」を頼みつつ境界を曖昧にすると、下書きがストーリーの残りを変えるべき“ある発覚”を持ち込むかもしれません。AUを書く場合、キャラクターの過去が変わっているのに、元の振る舞いをすべて保持すると筋が通りにくくなります。
3つの判断を書き出しましょう。使用する連続性、物語が始まる地点、あなたが許可する変更です。あとからいつでも修正できますが、明示的な境界があると、下書きが従うべき道筋ができます。
2. シーンが必要とするキャノンを追加する
直前の状況、キャラクターの理解度、そして変わってはいけない出来事を含めます。XPTには、情報が足りない場合は黙って埋めるのではなく、欠落をフラグ立てするよう依頼してください。
全ページのWikiを貼る必要はありません。このシーンに影響する事実だけ入れましょう。何が直前に起きたのか、誰がそこにいるのか、それぞれが何を知っているのか、そして何が未解決のままでなければならないか。参照資料は自分の言葉で要約し、自分が提出してよい文章を使ってください。
デモとして、架空の宇宙冒険の設定にいる2人のキャラクターを想像してください。キャプテン・ヴェイルは、失敗した救助から戻ってきました。技師のイリは、船が損傷していることは知っていますが、ヴェイルが命令に反したことは知りません。関係性は忠実ですが、以前の口論の後で緊張しています。このシーンは、イリが船の修理を手伝うことに同意して終わるべきで、秘密の全てを学ぶ必要はありません。
この短い説明が、シーンを早すぎる明かしから守ります。それに加えて、具体的な確認にもなります。イリの台詞は、キャラクターが持っていてはいけない知識を示していないか?
3. キャラクターがどう話すかを描写する
同じ依頼に、具体的なボイスメモ(口調メモ)も追加しましょう。オリジナルキャラクターの開発が必要なら、まずは別の概要を探るためにAI Character Description Generatorが役立ちます。
「皮肉っぽい」「勇敢」「親切」といったのは大まかな特性です。そうした特性が、圧力の下でどう表れるかを説明してください。ヴェイルは個人的な質問には、作戦上の詳細で答えるかもしれません。イリは権威に真正面から異議を唱える一方で、頼まれなくても何かを直すことで思いやりを示すでしょう。
それぞれのキャラクターに、同じシーンの中で別々の直近の目標を与えましょう。ヴェイルは“質問なしで”修理を進めたい。イリは、コミットする前に正直な報告を求めています。どちらも声を荒げなくても、台詞には摩擦が生まれます。決め台詞(キャッチフレーズ)は必須ではありません。ぶつかり合う意図こそが、本当の仕事をします。
もしあなたがすでにキャラクターを書いているなら、自分の散文の短いサンプルを提示してください。モデルに保持させたいものを説明します。文のリズム、内面描写の量、ユーモア、そして行動と会話のバランスです。
4. 関係性の変化が1つだけ起きるシーンを生成する
以下のプロンプトを調整してXPTに貼り付け、短いシーンを生成しましょう。より長い章を依頼する前に、感情の変化がきちんと積み上がっているか確認してください。
関係性が1段階だけ変わるシーンを求めてください。ゆっくり燃え上がる(スロウバーン)章は、“信頼が可能になる”ところで終わってもよく、突然の愛の宣言で終える必要はありません。和解のシーンなら、協力を許しつつ、より深い不満はそのまま残せます。
Write a missing scene in my fictional space-adventure setting.
Characters: Captain Vale and engineer Iri.
Context: Vale returned from a failed rescue with a damaged ship.
Iri knows about the damage, not the disobedience of orders.
Vale avoids personal questions by discussing the mission.
Iri challenges evasions but shows care through practical help.
Use Iri's close third-person POV, past tense, and restrained humor.
Begin with Iri finding Vale trying to repair the engine alone.
End with Iri agreeing to help, while the reason for the failure stays hidden.
Draft one short scene. Do not resolve their earlier argument.

3回の推敲で直す
まず、キャノンと知識を確認します。あなたが選んだバージョンと、結果に影響するあらゆる詳細を照合してください。意図せず物語を変えてしまう、創作された“力”、関係性、場所、発覚に印をつけます。
次に、声(文体)を確認します。会話の一節から名前を外してみて、話者が見分けられるか確かめましょう。見分けがつかない場合は、目標は保ちつつ、追い方(どうやって達成しにいくか)を変える“ローカルな修正”を依頼してください。すべての行にキャッチフレーズを足すことで解決しないでください。
最後に、感情のテンポを確認します。関係性が転じる瞬間を探し、それを“そうなるだけの理由”がシーンにあるか問いかけましょう。長く続いた裏切りを、下書きがあたたかい結末を必要としているからというだけで許してはいけません。
AUは“凍結”せずに認識できる形で保つ
AUの場合、置き換える歴史(過去)から切り離し、「残したい特性」を分けて考えます。保護的なキャラクターは大学の場面でも保護的であり得ますが、その習慣が戦場の指揮官のそれと必ずしも同じになるわけではありません。
新しい文脈が、その特性の表れ方をどう変えるかを聞いてください。部隊を退かせる命令ではなく、望まないシフトを“友人のために”受け入れるかもしれませんし、難しい会話に介入するかもしれません。認識は“再利用した台詞”ではなく、“選択のパターン”から生まれます。
シーンが機能してからだけ拡張する
次の章を依頼する前に、受け入れた出来事と関係性の変化について、コンパクトな要約を保存しましょう。各キャラクターが何を知っていて、何が隠されたままなのかを記録します。プロンプトをまた作るときに、新しい判断も含めてください。以前の下書きは信頼できるキャノン参照にならないと考えてください。
別の結末にしたい場合は、名前の付いた地点から枝分かれさせます。代替バージョンにラベルを付け、どの枝を続けるのか選びましょう。却下されたバージョンからの細部を混ぜるのは、矛盾を生む簡単な方法です。
フィックを共有する前に
投稿しようとしているコミュニティの、現行ルールと開示(ディスクロージャー)の期待事項を確認してください。あわせて、元となる素材に関する関連する許可や権利の問題も見直しましょう。この記事は、特定のファン作品が公開や収益化できることを保証するものではありません。
声、連続性、そして作りたかった感情体験のために、フィックを最終的に人間の目で読み直してください。下書きは、“名前が合っている”だけでなく、あなたが望むシーンの自分のバージョンを見つけるのに役立つときに有用です。
見つけたかった瞬間を書く
まず、あなたが探りたい“欠けた瞬間”から始めましょう。キャラクターを認識できる下書きを残し、それをあなた自身のシーンのバージョンに推敲してください。